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2011年11月15日

埋蔵仁丹

埋蔵金ならぬ“埋蔵仁丹”。

外気に触れることなく、例えば家の奥深くなどに保管されている仁丹町名表示板のことを、私たちはこう呼んでいます。
通り行く人々の目に触れることはありません。

したがって、仁丹を求めて歩き尽くしたとしても、これら埋蔵仁丹に出会うことはありません。
それでも、町内の方々と話し込んだりしていると結構見つかるものなのです。
そして、それが意外に多いという実感が日に日に増してきています。



この写真もそのひとつです。
私達が紹介された5月19日の京都新聞をご覧になられた方が、「うちにもあるよ、よかったら見に来て」とのご連絡をいただき、お言葉に甘えて拝見したときのものです。
文字の退色が進んでいるのですが、「上京區 二條通東洞院東入 松屋町」と読み取ることができ、旧上京区管内でしか見られない仁丹の商標が上にあるタイプでした。

一般に“埋蔵”に至る経過は主に次の2つがあるようです。
・ 大切なものだから、家の中にしまっておく。
・ 家を改修しときに邪魔なのではずしたが、捨てずにいる。

この松屋町の場合は後者の理由でした。
昭和初期に建てられた家屋とのことですが、大方40年近く前の改修工事に際して取り外されとのこと。
その後、屋根裏でホコリを被って置いてあったものを、新聞記事で思い出されたそうです。

ちなみに、写真の背景でお分かりかと思いますが、建具屋さんのお宅でした。
仁丹もさることながら、整理の行き届いた数々の工具類に大いに感動した次第です。
同じ種類の工具でも少しずつ大きさが違っています。
その時々によって使い分けをしておられたのでしょう。
失われつつある、かつての職人さんの技と心を見た思いです。

以下は他の埋蔵仁丹の一例です。







仁丹町名表示板が、京都の文化財として認識され、みんなで大切に見守るという機運が高まれば、このような埋蔵仁丹も次から次へと現役復帰するのではと期待しています。



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Posted by 京都仁丹樂會 at 20:30│Comments(0)現況報告
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