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2012年10月07日

深い眠りから復活! 木製仁丹町名表示板 



この夏、何十年という深い深い眠りから、1枚の木製仁丹が目覚めました!

先日、京都仁丹樂會へ情報が寄せられました。

「よく通る室町通に、琺瑯引きでない赤い大礼服の仁丹があるよ」 と。

えっ! それは木製仁丹では?
早速、行ってみました。
そして、ありました! スゴイ!の一言。
ご覧のとおりです。



私たちが全く把握していなかった仁丹ですから、最初は埋蔵されていた木製仁丹が、てっきり復活したのだと思いました。
それだけでも大いに驚くのですが、事実はさらに驚くべきものだったのです。

町内の方々にお聞きしました。経過はこうでした。

現場には小さなお地蔵さんがありました。
そして、そのお地蔵さんの祠を保護するためでしょう、さらに一回り大きな覆いがありました。
下のグーグルで見える中央の瓦屋根の覆いがそれです。
この度、お地蔵さんの祠を新調しようと取り出しておられる間に、右横のお家が解体されることになり、その覆いが邪魔となって取り壊したところ、左手のお家に取り付けられていた仁丹が姿を現したというのです。
つまり、その覆いのために仁丹はすっぽりと隠れてしまい、道路からは全く見えなかったのです。
町内の方々も仁丹の存在は御存じではなかったようです。

以前の状況は、このような ↓ ものでした。グーグルストリートビューを埋め込みました。




それにしても一体何年眠っていたのでしょうか?

私たちは、木製仁丹は明治43年頃から大正4,5年頃までに設置されたと考えています。
まさに、設置されて100年前後です。
お地蔵さんの覆いがいつできたのかまでは分かりませんでしたが、とにかく何十年ぶりかで目覚めた仁丹ということになります。

こんなこともあるのですねぇ。ほんと京都の奥深さには驚かされます。
お蔭で状況も良好で、周囲の赤塗の額縁も四方すべて残っています。

真新しい銅板葺もまぶしい、新調されたお地蔵さんには以前のような覆いがないので、今度は仁丹は隠れません。



しかし、一方で、雨風や日光に晒されるようになりました。今後の劣化が非常に心配です。
そこで、町内の方々にその貴重さを説明し、劣化のしにくいところに掲げていただくとともに、これからも町内の宝物として、末永く大切にされることをお願いしました。

貴重なものだから埋蔵して大切にするべきなのか、現役であってこそ価値のある町名表示板だから自然のままにしておくべきなのか、はたまた劣化防止の塗料を塗るという手を加えるべきなのか、議論の分かれるところかもしれません。迷うところです。
今後、見守っていきたいと思います。

情報のご提供、誠にありがとうございました。



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この記事へのコメント
今回と同じ様な状態におかれている看板は他にもあるのではないでしょうか。例えば、家の壁が老朽化してきたので上に新たにトタン板などを貼る際に元々あった看板を取り外さずにそのまま上から貼ってしまった、なんてことはないでしょうか。
誰にも気づかれずに窮屈なところで案内をし続ける。まさに『埋蔵仁丹』ですね。
Posted by まっちゃ at 2012年11月12日 21:06
>元々あった看板を取り外さずにそのまま上から

>まさに『埋蔵仁丹』ですね。

まさしく、そのとおりですね。
もしかしたら、表示板そのものが修繕のために使われていたりして。

琺瑯看板の本を読んでいると、本当にそのようなことがあるのですね。
いつの間にか建材として第二の人生を送っているのです。

木製仁丹はそれこそ手ごろな健在になったかも。

まっちゃさん、よろしく!
Posted by shimo-chan at 2012年11月12日 21:23
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