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2013年06月04日

まいまい京都 仁丹コース第3弾

まいまい京都の仁丹コース第3弾「京都仁丹樂會といく、上七軒・柏野の仁丹町名表示板
~仁丹は語る!モダン京都の都市改造から、埋蔵木製仁丹まで~」
が6月2日開催されました。当日の模様をご報告します。

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今回は北野天満宮の一の鳥居前集合。参加者は16名、われわれ仁丹樂會は5名(ずんずんさん、滋ちゃん、shimo-chanさん、デナ桜さん、idecchi)がガイド役を務めました。メインでご案内をしましたのは、第1弾はお客だったのがいつの間にやら会員になっていたidecchiです。もはやおなじみ、テント虫さん特製のタスキ掛けでのご案内です。梅雨入りとなり天候が心配されましたが、スタート時は日差しも鋭くむしろ暑いくらい!はじめに仁丹の町名表示板の住所表記ルールについて説明をし、いよいよスタートです。



まずはじめに、一の鳥居から斜めに走る広い今出川通りを東へ。錆びてしまい住所を読み取るのも困難な別企業スポンサーの町名表示板のわきを通りつつ、改めて琺瑯製の仁丹の美しさに思いをはせます。


石畳の綺麗な細いロージを通り、2枚の仁丹を見ながら上七軒へ。
今出川通りを北へ上がってすぐの場所にもかかわらず、1枚目、2枚目とも「今出川通り上ル」の表記がありません。「あれ?」となる参加者さんたちに、上七軒歌舞練場前で種明かし。
以前、「仁丹町名表示板 設置時期④ヨンヨンイチの検証 道路編」でもご紹介した、七本松通り以西の今出川通りの新設に伴う通りの名前の変更がその原因です。




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それでは現在の今出川通りができるまで「今出川通」を名乗っていた、上七軒の通り沿いにある仁丹で検証してみましょう、ということで、和菓子の名店「老松」さんの前へ。ここで隣の家に付いている眞盛町、そして、老松店内奥にとりつけられているもう一枚の社家長屋町をご紹介しました。なお、参加者の皆さんには、その後「老松ラスク」をお配りしました。お手軽価格で楽しめる美味しいラスクです!味も柚子、和三盆、シナモンの三種類!




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つづいては上七軒の石畳沿いに歩き、七本松通りを北へあがります。五辻通りを東に入ると、「五辻通七本松西入」の仁丹が2枚登場します。

今度もまた「あれ?なぜ東に入ったのに西入?」との疑問をお持ちの参加者の皆様。なぜかカメラ目線のまいまいIさん。



千本釈迦堂前の細いロージの東側で、ようやく「五辻七本松東入」の仁丹に出会いました。そしてやはりカメラ目線のIさん。




千本釈迦堂境内に入って事情説明。これは以前「七本松通 ~仁丹町名表示板に見る近代史~」でご紹介したテーマです。七本松通りが戦時中の建物疎開された部分を活用して拡幅され、今日の広い道路に付け替えられたのが理由なのでした。ちょうどこの写真の正面、千本釈迦堂から南へまっすぐ下がる道路がもともとの七本松通りです。




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千本釈迦堂境内を抜け、また七本松通りに沿っていよいよ柏野エリアへ。このエリアは、西陣織の発達とともに職人さんたちの住宅密集地域となり、仁丹も多数残存している地域です。こちらも戦時中の建物疎開跡地にできた下柏野公園で、まずは戦時疎開の名残である拡幅された寺ノ内通りを見ながら柏野地域の概略をご説明します。





この地域に特徴的な織屋建ての長屋が連なる街並みを眺めつつ、柏野エリアに点在する仁丹たちをめぐります。以前「基礎講座 公称と通称」でも紹介したように、このエリアの町名表示板の表記には、公称で使われる町名(上柏野町、中柏野町、下柏野町)に加えて、若廣町、寿町などの通称名も小文字で記入されています。



そして、仁丹設置後新たに家が建ってしまったために下半分が隠れてしまった、なんともシャイな仁丹もご紹介です。




鞍馬口通りに入り、郷ノ上町の仁丹を眺めつつ、遠くに見えた柏野小学校とその校歌をご紹介。学校敷地の脇に御土居のあった柏野小の校歌には、「御土居」も歌詞によみこまれているのです。

さらに上柏野町では、2年前に「琺瑯の下から木製出現!」でご紹介した、奇跡的に残されていた木製仁丹と、その上に貼られていた琺瑯仁丹をご紹介。



参加者の方々にも実際に手に触れて頂きながら、その感動を共有して頂きました。




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最後は上品蓮台寺へ。そこに残る不思議な縦書き仁丹を前に、ゴールとなりました。






最後少しだけ雨がパラつきましたが、なんとか天候にも恵まれ、予定通りに様々な仁丹の町名表示板をお見せしながら、それぞれの仁丹・街並みが物語る歴史の一端に触れて頂けたかな、と思います。終了後は千本北大路すぐ東にある「cafe町子」さんでおいしいランチを頂きつつ、参加者の皆さんと仁丹談議に花が咲きました。
参加者の皆さん、ご協力いただいた訪問先の皆様、ありがとうございました。


京都仁丹樂會 idecchi



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この記事へのコメント
こんばんは。
先日このコースに参加した者です。
あっという間に過ぎた2時間の楽しい仁丹巡りでした。
道路改造の謎が仁丹の看板から読み取れる、謎解きのコース。
皆さんの事前準備の素晴らしさがあってのガイドと感じました。
充実した時間を提供いただきましたことにお礼申し上げます。 m(_ _)m
Posted by lecouple at 2013年06月04日 22:47
lecoupleさん、いらっしゃいませ。
そして、まいまいへのご参加、ありがとうございました。

お陰様で3回のコースとも満員御礼となりました。

人気の秘密は、やはり仁丹町名表示板が単なるレトロな広告看板ではないということが認められてきたからではないでしょうか。
そこにあってこそ京都を読み取れる、という楽しさがあるからでしょう。

>道路改造の謎が仁丹の看板から読み取れる

まさにこれなど最たるものです。

他にも郷土愛も読み取れるなど、現地にあってこそ、仁丹町名表示板は存在価値を発揮するのです。
コレクションアイテムになってしまったら、即、価値はなくなります。

これからも、仁丹探しながらのまち歩きを楽しんでいただければ嬉しく思います。
Posted by shimo-chan at 2013年06月05日 07:44
今、ヤフオクに「下京區鍵屋町通諏訪町西入鍵屋町」が出ていますね。
文化財的意義に理解ある人の手に落ちるといいですね。
http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k166590413
Posted by 夏目ソージキ at 2013年06月07日 20:30
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