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2013年11月06日

まいまい京都2013秋 北野~柏野の仁丹コースをもう一度

まいまい京都企画として、11月3日、北野天満宮から柏野をめぐるコースを実施しました。
このコースは今年6月にすでに実施したものですが、前回と違う部分もいくつかありましたので、その模様も含めてご紹介します。

11月の連休シーズン、残念ながら小雨が降ったりやんだりと、生憎の天気でしたが、なんとか無事に終えることができました。集合時点では一時的に雨がやんだ状態。天満宮前でまずは仁丹町名表示板の説明を一通り。


以前と同様、天満宮から上七軒近辺の仁丹を見ながら、今出川通りの変遷をめぐります。ところが、2枚目に紹介するはずだった仁丹は、現在町屋の改装工事中のため所在不明に…。改装後、再設置されることを心から祈っております。

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そして七本松通り、五辻通りを経て、千本釈迦堂前で戦時疎開に伴う通りの付け替えについてご説明。


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前回と違う点は、柏野エリアに入ってから、以前は都合が合わずガイドをお願いできなかった柏野住民の仁丹樂會会員たけちゃんに、ガイドをお願いできた点です。
戦時疎開で拡張された七本松通りを上がり、寺ノ内通りの交差点角にある公園で、まずは、たけちゃんのお手製資料を配布した上で柏野エリアの概要を説明します。


このあたりからまた雨が降り出しましたが、参加者の皆様にも傘をさして頂きつつ、柏野エリアの仁丹探訪へ。下柏野町西ノ部という、柏野に住んでいる方でさえ今は聞かない区分名のナゾの話、さらに織屋建という独特の西陣織職工さんたちの住居兼工房の長屋の建物が連なるところをみていきます。


この仁丹表示板(中柏野若廣町)の長屋、横で一度切れていること、分かりますでしょうか。この部分、更に西に向かって、人一人がギリギリ通れるくらいの細い道が伸びています。明治時代の京都地籍図を見ると、ここは畑の境のあぜ道です。さらにこの道を千本通りまで延ばすと、なんと廬山寺通りまでまっすぐのびていく道なのです。都市計画図では、ここを道路に拡張する予定すらあったことがうかがえます。そんな話をしていただいた後、ここから西へ細いロージを歩いていきます。


細いあぜ道の名残の果て、御前通りにぶつかると一枚の仁丹。そしてフジイダイマルの「紫野西土居町」の看板が。ここはもともと御土居跡、それが新たに宅地になり、柏野エリアに加えられた地域なのでした。



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そのあと鞍馬口通まで北上し、郷ノ上町の仁丹を見ながらまた東へ進路を変えます。ここで琺瑯製の仁丹と、木製仁丹のコラボに出会います。


なんと、ガイドを務めたたけちゃんの自宅から、その木製仁丹が登場するというサプライズ付きでした。この木製仁丹が発見された経緯については、「琺瑯の下から木製出現!」をご覧ください。



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あいにくの雨交じりの天気となりましたが、6月に行った同じコースよりも、特に後半部分では柏野エリアに住まわれている会員の方にお願いしてガイドをして頂くことで、より地域密着型の、そこに住んでいる方しか分からないような「まいまい」のガイドが出来たのではないかと思っております。また、6月に同じコースで実施した際には残されていた仁丹が、今回のまいまいでは住宅改築に伴い所在不明になるなど、仁丹町名表示板をめぐる保存環境の危うさもまた、痛感させられるイベントとなりました。
われわれができることは、資金的にも人員的にも極めて限られてはいるのですが、まずは少しでも仁丹町名表示板への関心を持って頂きたい、さらにはその調査・保存にむけた動きにもご理解を頂きたい、というきっかけづくりだと思っております。ご参加いただいた皆様、本当に有難うございました。

京都仁丹樂會 idecchi



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この記事へのコメント
北野から柏野コースに参加しました。
少し雨に降られましたが、終わりまで歩けました。

危機にさらされている仁丹を見つけました。
東洞院五条下るの福島町です。

今まで駐車場だったところに建物が建ちそうです。
ここには二枚仁丹があるのですが、二枚とも建物に隠れてしまいそうです。
仁丹樂会で何とか対応できないでしょうか?

西木屋町通五条下る 平居町も今日は見つけられません。
どうなったのか心配です。

よろしく対応お願いします。
Posted by ひでやん at 2013年11月17日 21:34
ごめんなさい
今日西木屋町通五条下る 平居町は逆に走って
健在を確認しました。
Posted by ひでやん at 2013年11月18日 14:30
ひでやんさん、情報ありがとうございます。

福島町の仁丹は、町内の方々に見守られていますから心配ないと思います。実は、今ある状態がすでに守られた結果なのです。
Posted by shimo-chan at 2013年11月18日 23:09
今度は消失情報です。
3月31日に見る予定だった
東山三条近くの南西海子町がなくなっています。

直前になくなった仁丹の跡地に新しい家が建っていました。
が、仁丹は見つかりません。
七軒町を確認後 東に進むと ないのです。 南西海子町が。

一軒分の空き地があって... 仁丹は消えている。
確認願います。
Posted by ひでやん at 2013年11月19日 21:19
仁丹樂會の皆さん、お久しぶりです。

私からも消失情報です。
《下京區 大宮通佛光寺下ル 五坊大宮町》が設置されていた家の外壁補修によって無くなっていました。

最近になって、再び減少のスピードが加速しているような気がします。その中で復活している仁丹も増えてはいるのですが、やはり、消失している仁丹の方が多いです。
Posted by まっちゃ at 2013年11月20日 12:32
大変ご無沙汰しております、てくすけと申します。
(「・・・誰?」ですよね(汗))

5年以上前、「京都 非観光地ガイド」というブログで仁丹町名表示板について時々画像をUPしていた者です。

その際にいつも素敵なコメントをくださっていたずんずんさんやゆりかもめさんをはじめとする方々のお名前を発見すると同時に、こんな魅力的な会の存在をいま知って、思わず書き込んでしまいました。

出産~育児&職場復帰で、すっかり仁丹探し&ブログ更新から遠ざかっている数年ですが、皆様のご活動の様子を拝見して、感動しました。

また、ちょくちょく立ち寄らせて頂きますね!


今年の夏に下京区福田寺町を通りかかったら、木製の表示板が消えていてショックでした。(去年の暮れにはまだ存在していたような気が・・・)
Posted by てくすけ at 2013年11月24日 18:16
てくすけ様 ようこそ、いらっしゃいませ。
懐かしいお名前です。

「京都 非観光地ガイド」は「京都ずんずん」とともに私もよく拝見しておりました。

当、京都仁丹樂會のルーツは実はその当たりにあります。

育児とお仕事でさぞお忙しいとは思いますが、これからもぜひ立ち寄っていただければと思います。
Posted by shimo-chan at 2013年11月24日 21:07
てくすけさん!!
おなつかしゅうぞんじます。 ゆりかもめです。
その節は「非観光地ガイド」でお世話になりました。
私もあのブログで仁丹看板の楽しさに触れ、私の原点です。
楽しい思い出ばかりが思い出されます。
何度ブログをのぞきに行ったことか。でもこうして再会することができ、
感激でいっぱいです。
これからもよろしくおねがいします。
Posted by ゆりかもめ at 2013年11月24日 22:58
shimo-chan様

ご記憶頂いていましたか、ありがとうございます!恐縮です。

こちらのサイトは本当にすごいですね。
「仁丹情勢」がよくわかり、勉強になります。

下京区福田寺町の木製表示板は埋蔵されているのですね。
(過去記事を読みきれておらず、ズレたコメントをすみません)
廃棄されていないとわかって、ひと安心です。
Posted by てくすけ at 2013年11月25日 21:13
ゆりかもめ師匠!!5年ぶりにこう呼ばせて頂きます!(最敬礼で)

拙サイトにお寄せ頂いたゆりかもめさんからの貴重な情報、毎回本当に心が躍りました。
楽しかったですねえ。
「これ以上このエリアに宝(=仁丹)は無い!もう調べ尽くした」と思っていると、必ずゆりかもめさんから「実はここにも」と新情報が届いたものです。
京都を舞台にした壮大なリアル宝探し、わくわくでしたね。

こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
Posted by てくすけ at 2013年11月25日 21:15
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