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2015年01月29日

盗難警報発令中!

年末に発生した上七軒の仁丹町名表示板盗難事件は、その後大きな反響を呼び、テレビニュースになったり、当ブログの当該記事のアクセス数も現時点で6,800件を越えました。

しかし、盗難事件はそれだけではありませんでした。すぐ近くの東柳町もでした。

盗難警報発令中!


盗難警報発令中!


盗難警報発令中!



昨年の年末のことでした。まさに上七軒と同じ時期です。
町家のイタリアンとして有名な「Vertigo(ヴァーティゴ)」さんに設置されていたものです。オーナーさんもがっかりしておられ、返してほしい、見つけて欲しいとおっしゃっていました。

ここも上七軒同様、お店の顔の一部となっていた意匠性の強い仁丹でした。
また、七本松「東入」の場所なのに、「西入」の表示は戦時中の建物疎開の影響という京都の近代史の語り部でもありました。これまた上七軒の場合と全く同様に貴重なものでした。

再び、こんな元の光景を取り戻したいものです。
洋風の旗の横に仁丹、不思議とマッチしているこの光景が好きな人はきっと多くおられたことと思います。

盗難警報発令中!



ところで、年末の盗難はこれらだけではありませんでしたし、実は、2,3日前にも発生したのです。勢いが止まりません。いずれも上京区です。

所有者である家の方々は、残念だ、腹立たしい、代々引き継いで大切にしてきたものを、と口々に語っておられました。

と言うことで、まさに今、盗難警報発令中!です。ご注意ください!

~京都仁丹樂會~




タグ :東柳町盗難

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Posted by 京都仁丹樂會 at 22:50│Comments(9)トピックニュース
この記事へのコメント
年末から、天神さん界隈で相当数の行方不明が発生ししています。宮本町は釘一本で留まっていましたので、以前から心配しておりました。解体、盗難に由る減少は留まる処が無い状況です。嘆かわしい出来事ばかりで意気消沈ですが、一つ興味有る情報を提供します。
エリアとしては、入り口の市内に一番近い南西部に位置する、京大農学部近辺です。さてさて何のこっちゃ。埋蔵発掘です、縦書き上京区北白川追分町確認。鬼わー外,福わー内。
Posted by やっくん at 2015年02月01日 11:36
なんと、北白川が出てきましたか!
これでまた、仁丹空白地帯がひとつなくなったことになります。

先日、「いずれ古写真などで出会う日が来るかもしれませんね」とコメントさせていただいた矢先なのに、驚きました。

>鬼わー外,福わー内。
場所は吉田神社の近くですよね。まさに節分のプレゼントみたいです。

いずれ現物に出会える日が来たら、さらに嬉しいです。
Posted by shimo-chan at 2015年02月01日 21:04
いつも楽しみに拝見させていただいております。

今回の記事に触れて、強い落胆と憤怒の念が胸中を埋め尽くしました。昨年の眞盛町の盗難から続く一連の出来事に、感ずるところがありましたので少し長くなりますがコメントをさせていただきます。

まず、確認しておかなければならないことは、この行為は犯罪であるということです。仁丹町名表示板は、森下仁丹社が自社の宣伝政策として設置する家屋の所有者と何らかの広告契約により設置したものでしょう。したがって、看板そのものは家屋の所有者のものではなく、森下仁丹社の貸与物であるかもしれません。

しかし、往時の契約も今となっては知るすべもなく、何よりも90年近くにわたって設置し続けてきた事実からすると、その家屋所有者の所有物であると言えるでしょう。したがって、仁丹をはがし取るという行為は、その家屋の一部を盗み取ることと同じです。

次に、仁丹町名表示板はその地名住所が書かれている場所に設置されている状態に意義と価値があるのであって、表示された地名とは異なる場所で、密かに仁丹を所持することには何の意味もありません。

盗難品が巡り巡ってオークションに出品されていると聞きました。出品者は、これをほしいと求める需要があるから出品するわけですが、落札者がその場所に再度掲示しないのであれば、単なる意味のない収集物です。住所を特定した仁丹と、その他の琺瑯製の商品広告のための看板とは似て非なるものです。

ここで2つの提案をさせていただきたいと思います。ひとつは、1階に設置されている看板を2階に架け替えるということです。少しでも盗難に遭いにくくなるはずです。二つ目は防犯カメラを設置することです。防止の観点から効果があると思います。

いずれにしても費用がかかることですので、これは仁丹愛好家が啓発して寄付を募ってはどうでしょうか。もちろん本会のご尽力なくしては果しえないことであります。是非ご賢察いただきたいと願います。

長々と認めてしまいましたが、ひとりの仁丹町名表示板を愛するものとして述べさせていただきました。
Posted by toccino at 2015年02月03日 09:05
toccinoさん、実に的確なコメントありがとうございます。

設置されたのがもう90年以上も前となると、今の時代のように権利関係云々といった感覚は付ける側も付けられる側もほとんど意識していなかったかもしれませんね。

でも、今となっては誰が考えても、設置されている家の持ち主の方のものでしょう。90年以上もの間、現実に占有していたわけでもあり、一方で森下仁丹さんは何も主張してこられなかったようですから。

そして、もし、家の所有者が管理できなくなったときは、その次の段階として町内会の管理下になるものと考えます。ちなみに、平成の復活バージョンの設置に際しては、町内会のものだとして森下仁丹さんは寄贈しておられるようです。

どうすれば、心無い人に盗まれないかと考えるならば、おっしゃるとおりいくつかの手法はあるでしょうが、2階に移すとなると今馴染んでいる景観自体に影響を与えてしまうので、とにかく人の物を盗んではいけない!という当たり前のことを何度も訴えるしかないのかなと、私は思っています。
Posted by shimo-chan at 2015年02月03日 21:51
まったく、何を考えて盗むのでしょうか、町名板は外にあってこそ価値があるものであり、その街にあってこその物、部屋の中に入れた途端に価値を失うと言う事が判らんのでしょうかねぇ。最近も「鹿ケ谷宮ノ前町」の看板がオークションに出ていたのを確認しました、これが“正当なルート”で出品された事を祈りたいです。もっとも、その街に引き継がれるのが一番なのですが。盗難防止策として2階に移すと言うのは有りだと思いますよ、京都では2階につけられているのも多いですし、そう大きな影響は与えないと思います。後は、一度つけたら下地ごと切り取らない限り外せない特殊なつけ方にするかですね。共有財産を盗むと言う事は立派な「窃盗罪」なので法的手段に訴えると言う手もありますが・・・・
Posted by よさみのみやけ at 2015年02月04日 11:48
現在ヤフオクで2点出品されてます。
あれが盗品でないことを願いたいです。。。(出品者が「新規」というのが…プンプンとクサい匂いがしますね)
Posted by 京都生まれ at 2015年02月06日 12:07
2点になりましたか。
西千本町のものは以前に設置されている状態で見たことがあります。

どちらも売れ残ってくれたらいいのに。
Posted by toccino at 2015年02月06日 16:06
西千本町の住民です。

本年1月末に当町内の仁丹町名看板が2枚同時に盗難にあっております。
警察にも通報済みです。

盗難にあった2枚のうち1枚が、ヤフオクに出品されているものと
思われます(写真から判別できるサビの状態からの推測ですが)。
すでに、1件落札希望者がおられるようで、どう対応すればよいか
困惑しております。

何かよいお知恵をいただけましたら幸いです。
Posted by 西千本町住民 at 2015年02月08日 21:00
みなさん、ありがとうございます。
当会も当初より、事の成り行きをすべて承知しております。
静観しているわけではありません。

様々な人が様々な方面から動いています。
申し訳ありませんが、今はそれ以上のことは控えさせていただきます。
ご理解ください。

世間では大きな反響ですが、それだけ市民に大切に思われているという証しですね。
Posted by 京都仁丹樂會京都仁丹樂會 at 2015年02月08日 23:06
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