2015年05月12日
まいまい京都 2015春 第1弾
まいまい京都 2015春 第1弾
まいまい京都2015春の仁丹コース第1弾「謎だらけ名物看板を探して、上京の路地・辻子めぐり」が5月10日開催されました。当日の模様をご報告します。これまで京都仁丹樂會では、四条烏丸から西本願寺へのコース、京都市役所から東山へのコース、北野天満宮から柏野へのコース、四条大宮から西本願寺へのコースなどで通算6回にわたり仁丹町名表示板を手がかりに街歩きをガイドしてきましたが、今年5月に実施する2つのコースは、いずれもまいまいとしては新たにルート開拓したものです。
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ゴールデンウイーク最終日の日曜日、天候にも恵まれ雲一つないお天気のもと、15名の参加者の方々と街歩きをしてきました。仁丹樂會からは5名(滋ちゃん、ゆりかもめさん、たけちゃん、新たに樂會メンバーとなられたmasajin さん、そしてidecchi)がガイド役を務めました。
集合場所は地下鉄今出川駅。まずは簡単に、仁丹の町名表示板とは何かを説明した後、明治末から大正はじめにかけて京都市で行われた、いわゆる「三大事業」(第二琵琶湖疏水の開削、上水道整備、道路の拡築と市電敷設)の一環として大正時代に進んだ主要な通りの拡築の様子を見て頂きました。
近くにある町名表示板は、改築後も改めて町名表示板を設置してくださっている大変ありがたい例です。
上京区には東西南北に整然と碁盤の目のように整備された通りではなく、南北に延びる通りの間でアミダくじの横線のように走る東西の道路や、かぎ状に曲がる道路などがよく目につきます。上京区ホームページによると、こうした「辻子(図子)」と呼ばれる通りが市内におおよそ100か所ほど存在し、そのうち実に半数が上京区内に集中しているといいます。これら辻子にはその場所にかかわる歴史的背景をもった人物や寺院などからとられた名前もあり、それが町名にまでなっているものもあります。これらの辻子をたどりながら、またその名前の付いた町名表示板を探してみるのも面白いと思います。
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戦後に制作されたブリキ板にペンキ塗りのものは劣化が著しく、もはや道案内の役割を果たしていないのに対して、琺瑯製の仁丹の町名表示板は、今日でも鮮明さを失っていないことなどもお話ししました。
仁丹による町名表示板と、ずっと後になって設置された藤井大丸の町名表示板もご覧いただきました。
また、大切に残されている貴重な木製の町名表示板のある辻子、残念ながら盗難にあってしまった町名表示板のあった辻子にもご案内しました。参加者の方々に、現在まで現役で道案内を続けている町名表示板が、その場所に存在し続けているからこそ、価値があるものであること、盗難などは決して許される行為ではないことがお分かりいただけたのではないかと思います。
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さらに町名表示板を見ながら進んでいきます。残念ながら姿を消してしまった町名表示板がある一方で、町内の方々に大切にされているものも多くみられます。古い町屋の解体に伴って消滅してしまった!と思ったら、その後町内の別な場所に再設置された、というような例に触れると、うれしい限りです。
烏丸通に戻ってきた後、御霊神社前でお開きとなりました。
解散後近くの町屋をリニューアルしたカフェで、参加者の方とランチがてら歓談したのですが、実はここにも素敵な隠れた仁丹町名表示板が…。これはぜひ、お探しいただければと思います!
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今回、ありがたいことに以前の仁丹樂會ガイドによるまいまいにもご参加くださった方もいらっしゃいましたし、初めてまいまいに参加される方、何度もまいまいに参加されているが仁丹樂會のツアーは初めて、という方も結構いらっしゃいました。2時間ほどの街歩きでしたが、京都市内は普段気付かされないもの・ことを再発見できるような街歩きのツボがたくさんあると思います。そのひとつのきっかけに、仁丹の町名表示板がなってくれればと思います。また、1世紀近い年月を経てもまだ現役の道案内役として活躍している仁丹の町名表示板の大切さをご理解いただければ幸いです。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。また、5月30日には、六条通を舞台にしたもう一つのまいまい新コースが開催されます!お楽しみに!
滋ちゃん、ゆりかもめ、たけちゃん、masajin、idecchi
Posted by 京都仁丹樂會 at 13:07│Comments(0)
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