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2017年03月16日

大正イマジュリィ学会での報告

3月11日~12日の2日間、立命館大学で開催された「大正イマジュリィ学会」の第14回全国大会で、仁丹の町名表示板に関する報告をしてきました!



そもそも「大正イマジュリィ学会」って?と思われる方もいらっしゃるかと思います。
この学会は、大正時代を中心とする20世紀初頭の「イマジュリィ(イメージ図像を指すフランス語で、挿絵・ポスター・絵はがき・広告・漫画・写真など大衆的な図像の総称)」を切り口に、さまざまな視点から関心を持つ人たちが意見交換や研究成果の発表などを行っているところです。こちらの学会HPもご覧ください。

今年度の全国大会でも、1915年(大正4年)11月に京都で大々的に執り行われた大正大礼の際のイルミネーションと人々の奉祝踊であったり、戦前の雑誌『野球界』『少年倶楽部』『少女俱楽部』の分析であったり、東京を拠点に活躍した石版画の画工の分析であったり、様々な展覧会の絵葉書などでおなじみの美術出版社「便利堂」の方もお招きした「複製」をめぐるシンポジウムであったり、さまざまな視点からの報告がなされました。


会場の立命館大学創思館は、数十年前の立命館衣笠キャンパスを御存じの方ならおなじみの「中央グラウンド」跡に建てられたものです。このあたりには昭和23年から40年代初頭まで「立命館衣笠球場」がありました(立命館 史資料センターHP)。現在でもキャンパス周辺の電柱で「衣笠球場」というプレートを見ることができます。ご関心のある方は探されてみてもいいかもしれませんね。なお、キャンパスの名がつく「衣笠」に始まる町名表示板も、かつては設置されていたようですが、残念ながら現存するものはありません。大学周辺の町名表示板も同様に、年々姿を消しつつあります。

さて、報告させて頂いた内容は、京都・東京・滋賀などでの設置状況の紹介や、これまでブログでもご紹介してきた仁丹樂會での研究成果をベースにしたもので、御来場の皆さんにはたいへん興味深く聞いていただくことができたようです。最後のスライドで強調したのは、100年近い時を経て、奇跡的に京都市内にはたくさんの町名表示板が残されているがその数は年々減少の途にあること、これらは戦前の森下仁丹の広告戦略や当時の京都の歴史を考えるうえで大変貴重な資料であるだけでなく、今日でも「現役の道案内役」として京都のまちで活躍していることに極めて価値がある、ということです。


新年のご挨拶からこの記事を書くまでの間にも、残念ながら、町家の建て替えに伴う消滅や、ある日忽然と町名表示板だけが姿を消してしまった事例など、いくつか残念なニュースも樂會に届いております。改めてブログをご覧の皆さんには、仁丹の町名表示板は、設置されているその場所にあり続けるからこそ価値があるものだということを御理解いただき、今後も道案内役を果たし続けられるよう、大切に見守っていただければ幸いです。
京都仁丹樂會 idecchi




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