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2013年02月16日

森下仁丹120周年 記念コンサート

森下仁丹120周年 記念コンサート


2月1 1日と言えば建国記念日、国民の祝日です。と同時に実は「仁丹の日」でもあるのです。

2月11日は、 1893年(明治26年)に森下仁丹株式会社が創業した日であり、また1905年(明治38年)に仁丹を発売した日でもある、日本記念日協会で認定された「仁丹の日」なのであります。

でも、今年の2月11日は、単なる「仁丹の日」ではありませんでした。
まさに創業120周年という大還暦を迎えた特別な記念日なのでした。

♪  ♪  ♪

そして、この日、大阪ビジネスパークにあるクラシック専用ホール「いずみホール」にて「森下仁丹120周年 記念コンサート」が開催され、私たちもお招きにあずかりました。

森下仁丹120周年 記念コンサート


私たちは京都の歴史や住民の方々の思いも見えてくる、京都の仁丹町名表示板が好きなだけなのですが、謎の多い仁丹町名表示板を知るためには井の中の蛙ではなく、様々な方角にアンテナを張り巡らしておく必要があると思っています。
そのような中で、何と言っても森下仁丹という会社を知ることは大切なことです。
今回のお招きはそのような意味で願ったり叶ったりでした。

♪  ♪  ♪


ホールの入口では社長さんや会長さんを始めとする多くの社員さんのお出迎えを受けましたが、お馴染みのトレードマークのコスチュームに身を包む社員さんもズラッと並ばれ、熱い注目を浴びていました。


開演までの間、ロビーの展示を見てみました。
社員さんの解説では、整理が追い付かないほど様々なグッズがまだまだあるとのことです。
このような仕事ならいくらでもお手伝いしたいところです。

森下仁丹120周年 記念コンサート

森下仁丹120周年 記念コンサート

森下仁丹120周年 記念コンサート

森下仁丹120周年 記念コンサート

森下仁丹120周年 記念コンサート


♪  ♪  ♪


さて、定刻になったので着席です。800人以上も収容できる立派なホールに驚かされます。

森下仁丹120周年 記念コンサート
~当日のパンフより~


楽団は関西フィルハーモニー、指揮は首席指揮者の藤岡幸夫さん、演目は次のとおりでした。

森下仁丹120周年 記念コンサート
~当日のパンフより~


実は、このプログラムには色々な仕掛けが盛り込まれていました。
すべての曲やゲストが何らかの形で"仁丹つながり"であったのです。

例えば、創業者森下博の誕生した19世紀に活躍した音楽家の曲目を中心としながら、銀粒仁丹の銀色は本物の銀箔であることから『金と銀』、ビフィーナのイメージキャラクターでありチェリストである新倉瞳さんのチェロ独奏、注目の新技術であるシームレスカプセルによるこれからの森下仁丹を想起させる「新世界」、本社で毎朝就業時刻になると流れるという「威風堂々」といった具合です。

すべてが楽しく感動的だったのですが、とりわけ新倉瞳さんによるチェロの独奏は、美しい中にも迫力があり圧倒されました。ファンになってしまいました。

また、本社のある玉造は庭だという地元出身の大塚全章ジャズトリオは、大阪生まれの森下仁丹をアピールするかのように大阪にちなんだ曲をジャズメドレー風にアレンジしての演奏です。

そして、中でも会場を大いに沸かせたのがハンガリー舞曲第5番でした。
指揮者藤岡幸夫さんの親友であり、ビフィーナのテレビCMにも登場しておられた指揮者飯森範親さんが客席から登場するという演出で、同じ曲を違う指揮者が指揮したらどのように変わるかという趣向で、お二人が連続してハンガリー舞曲第5番を指揮されたのです。
藤岡さんが"あっさり系"ならば、続く飯森さんは"こってり系"で笑いも取りながらの指揮でした。
もちろん、あっさり・こってりの違いは瞭然で大いに楽しませていただきましたが、それに着いて行かれる関西フィルのみなさんにもさすがはプロと感心しきりです。

♪  ♪  ♪


以上のような3時間のクラシックコンサートは拍手喝采の連続でアッという間に終わってしまい、もう一度聞きたいほどです。

正直なところ、最初はなぜクラシックなのか、そして3時間にもおよぶコンサートに退屈して居眠りをするのではないか、と心配していました。

ところが、森下仁丹の歴史や商品コマーシャル的な話題も交えながら、森下仁丹の昨日・今日・明日をすべて高尚なクラシックコンサートで表現するという仕掛けだったのです。
何周年記念と言えば、盛大なパーティーでもやればいいだろうと思いがちですが、ここでも広告益世と同様に"世の中のためになる"という精神が働いていたのだと感じた次第です。
なかなかにくい演出だなあと感動の半日なのでありました。
ありがとうございました。

コンサート終了後は、このようなお土産もいただきました。

森下仁丹120周年 記念コンサート


京都は和菓子の老舗「鶴屋吉信」さんの特注バージョンです。
京都の人間としては嬉しいですねぇ。
他都市には見られないほど、とてつもなく多くの町名表示板を京都に設置した森下仁丹、このお土産ともども京都を認めてもらっているようで嬉しく思いました。

120周年を迎えた今年、まだまだ記念イベントは続くようで、楽しみです。

♪  ♪  ♪


なお、関連情報として次のものがあります。
青の文字部分をクリックするとリンクしています。

仁丹にまつわる思い出の品を募集
秋に開催される展示会に向けての、様々なグッズの募集です。

森下仁丹創業120周年記念ドミノ
120周年を記念して社員さん一同で取り組まれたドミノです。なかなか楽しそうな会社です。

森下仁丹公式facebook
今回の120周年に関連した裏話など興味深い話も多くあります。


京都仁丹樂會 滋ちゃん・テント虫・たけちゃん・idecchi・shimo-chan



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Posted by 京都仁丹樂會 at 22:00│Comments(0)トピックニュース
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