2014年12月23日
ついに始まりました!研究成果展
ついに、本日23日より京都仁丹樂會初の「研究成果展」が始まりました。
初日の来場者は多いとは言えませんでしたが、わざわざ見に来ていただける方が何十人とおられるだけで十分にありがたい、嬉しいことでした。
また、真剣にパネルを読んでくださっているお姿には熱いものを感じましたし、新旧の地図を指を這わせながら京都のまちの変遷を確認されているシーンもあり、長年の疑問がこれで解けた!ということだったら幸いです。
また、次の丸い琺瑯看板と販促資料は森下仁丹株式会社様のご厚意により貸し出しを受けたものです。
なお、情報を求めるため、”あなたの町内、仁丹ありますか?” というコーナーも設けました。
これは私たちが現在あるいは過去に存在を把握した1300件以上のデータを分類し、区・学区・町名ごとに、その町名の仁丹町名表示板の有無について色分けをして示したものです。
「ウチの町内はあるんやろか?」
「ないことになっているけど、昔あったで」
「保管しているで」
などの情報を求めようとするものです。果たして、その効果はいかに?
研究成果展は28日までです。どうぞお越しください。
【場 所】
ひと・まち交流館京都 1階 作品展示コーナー
京都市下京区河原町通五条下る東側
アクセス ⇒ http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html
↑ クリックでリンクします
【会 期】
平成26年12月23日(火)~12月28日(日)
【時 間】
初日 23日(火) 午前10時~午後5時
24日(水)~27日(土) 午前10時~午後6時
最終 28日(日) 午前10時~午後3時
※時間は日によっていささか変則的ですのでご注意ください。
~京都仁丹樂會一同~
2014年12月22日
研究成果展 準備風景
明日23日からの『京都仁丹樂會 研究成果展』に向け、本日午後より設営が始まりました。
年末の何かと忙しい時期ですが、ご来場いただければ幸いです。
社史で語られ、様々なブログやメディアにコピペされ一人歩きをしている”通説”は果たして正しいことなのか?
まだまだ謎の多い仁丹町名表示板ですが、当展示会をご覧いただければ設置された背景など、興味深いことが分かるかと思います。
【場 所】
ひと・まち交流館京都 1階 作品展示コーナー
京都市下京区河原町通五条下る東側
アクセス ⇒ http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html
↑ クリックでリンクします
【会 期】
平成26年12月23日(火)~12月28日(日)
【時 間】
初日 23日(火) 午前10時~午後5時
24日(水)~27日(土) 午前10時~午後6時
最終 28日(日) 午前10時~午後3時
※時間は日によっていささか変則的ですのでご注意ください。
~京都仁丹樂會一同~
2014年12月22日
いよいよ明日から
京都仁丹樂會としての初めての研究成果発表展、いよいよ明日からです。
昨日の毎日新聞で紹介していただきました。
さて、いよいよ設営開始です。
多くの方々にお越しいただくことを祈っています。
※開会時間がやや変則的ですので、ご注意ください。
昨日の毎日新聞で紹介していただきました。
~毎日新聞 平成26年12月21日 朝刊 京都面より~
さて、いよいよ設営開始です。
多くの方々にお越しいただくことを祈っています。
※開会時間がやや変則的ですので、ご注意ください。
~京都仁丹樂會一同~
2014年11月23日
京都仁丹樂會 研究成果展 開催
魅力たっぷりの仁丹町名表示板。
しかし、その記録は一切なく、謎もたっぷり。
だからこそ面白い。
でも、その謎解きはひとりの力ではすぐに壁にぶつかり、越えることができないと誰もが思っていました。そこで、様々な年齢・職業の者が集まり、あらゆる角度から謎解きを楽しもうと平成22年に結成されたのが、私たち『京都仁丹樂會』でした。
あれから4年、まだまだ多くの謎は謎のままなのですが、当初の期待どおり各会員の得意分野を生かし、力を合わせることによって、様々なことが分かってきました。それらは決してひとりでは到達できなかった領域であろうと確信しています。
研究成果については、ブログでもその都度発表はしてきましたが、今回はそれらを系統的に整理し直し、パネル展として改めて発表させていただく運びとなりました。
【場 所】
ひと・まち交流館京都 1階 作品展示コーナー
京都市下京区河原町通五条下る東側
アクセス ⇒ http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html
↑ クリックでリンクします
【会 期】
平成26年12月23日(火)~12月28日(日)
【時 間】
初日 23日(火) 午前10時~午後5時
24日(水)~27日(土) 午前10時~午後6時
最終 28日(日) 午前10時~午後3時
※時間は日によっていささか変則的ですのでご注意ください。
冒頭の写真は案内用のハガキ兼チラシです。ひとまち交流館、西陣の織成館、まいまいカフェなどにもご協力いただき置かさせていただきました。
↑ ひとまち交流館の様子
師走の何かとお忙しい時期ですが、ぜひご来場いただければ幸いです。
~京都仁丹樂會 会員一同~
2014年10月11日
まいまい京都 仁丹新コース
まいまい京都 2014秋 仁丹新コース登場
京都仁丹樂會として6回目のガイドとなる『まいまい京都』仁丹コースが、来る11月1日(土)に開催されます。
お申し込みは、10月13日(月・祝)20時からまいまい京都のWebで始まります。定員は15名です。
詳細は、こちら ↓ です。
http://www.maimai-kyoto.jp/program/machiaruki/14au088/
今回の特徴は、第1回目と一部重複しますが基本的に新ルートであること、そして今までの私たちの研究成果の集大成的な内容を盛り込み、謎だらけの京都の仁丹町名表示板の真相にかなり迫れるかと思います。ご期待ください。
~京都仁丹樂會 shimo-chan~
2014年07月11日
サイトマップをご利用ください
当ブログが開設されたのは2011年5月1日。早くも3年以上が経ちました。
開設の目的は、ひとりではすぐに限界を感じる仁丹町名表示板の様々な謎を解くため、情報発信をしつつ、様々な角度からのご意見も頂戴し、みんなの力と知恵で謎の解明へと漕ぎ着けようというものでした。
そのために先ず行ったのが会員それぞれが持つスタンドアローンのデータを集積するというデータベースの構築でした。
そして、そこから得られた各種統計、さらに「基礎講座」と銘打った基礎研究への発展、設置された当時の時代背景の考察と、謎解きをするための環境整備を行ってきたつもりです。
お陰様で、近頃ではぼんやりしていた真相が少しずつ見えてきたような気がしています。
でも、まだまだ裏付けが不十分です。ぜひ、過去の基礎研究などをご覧いただき様々な見解をお寄せいただきたい、と言いたいところですが過去のこのような記事がいつの間にか奥深いところに隠れてしまいました。
そこで、ブログトップ画面の左にある「サイトマップ」をご利用いただければと思います。
クリックすると、この↓ような画面が展開します。
テーマ別に並んでくれて、クリックひとつで目的の記事にリンクしてとても便利です。
ヒントがヒントを生むという相乗効果から、思わぬ結果に恵まれたこともしばしばありました。これからもご遠慮なくご意見をください。
単に町名を書いただけの看板を通じて、そこから様々なことが見えてくる、このような看板は全国でも京都の仁丹町名表示板だけだと思います。もっともっと研究を進めて、その価値を認識するとともに、このまま埋もれてしまいそうな京都の近代史をしっかり記録していきたいと願っています。
開設の目的は、ひとりではすぐに限界を感じる仁丹町名表示板の様々な謎を解くため、情報発信をしつつ、様々な角度からのご意見も頂戴し、みんなの力と知恵で謎の解明へと漕ぎ着けようというものでした。
そのために先ず行ったのが会員それぞれが持つスタンドアローンのデータを集積するというデータベースの構築でした。
そして、そこから得られた各種統計、さらに「基礎講座」と銘打った基礎研究への発展、設置された当時の時代背景の考察と、謎解きをするための環境整備を行ってきたつもりです。
お陰様で、近頃ではぼんやりしていた真相が少しずつ見えてきたような気がしています。
でも、まだまだ裏付けが不十分です。ぜひ、過去の基礎研究などをご覧いただき様々な見解をお寄せいただきたい、と言いたいところですが過去のこのような記事がいつの間にか奥深いところに隠れてしまいました。
そこで、ブログトップ画面の左にある「サイトマップ」をご利用いただければと思います。
クリックすると、この↓ような画面が展開します。
テーマ別に並んでくれて、クリックひとつで目的の記事にリンクしてとても便利です。
ヒントがヒントを生むという相乗効果から、思わぬ結果に恵まれたこともしばしばありました。これからもご遠慮なくご意見をください。
※ ※ ※
単に町名を書いただけの看板を通じて、そこから様々なことが見えてくる、このような看板は全国でも京都の仁丹町名表示板だけだと思います。もっともっと研究を進めて、その価値を認識するとともに、このまま埋もれてしまいそうな京都の近代史をしっかり記録していきたいと願っています。
~京都仁丹樂會 shimo-chan~
タグ :仁丹町名表示板
2014年01月01日
新年おめでとうございます
一年の計は元旦にあり、とは言いますが、今年もマイペースで仁丹町名表示板に軸足を置いて京都の歴史を、今を、楽しみたいと思っています。
先ずは、昨年は当会にとって、そして京都の仁丹町名表示板にとって、どのような年だったのかを振り返ってみました。
感動したこと・・・
消滅や盗難など残念なこともありましたが、感動的な嬉しい出来事も多くありました。
ちょうど一年前、新年の明るい話題としてトップにお知らせしたのが、このニュースでした。
二條西洞院町 感動!の復活物語
↑ 青い文字の部分をクリックすると、当該記事にリンクします。以下同様です。
その昔、京都で下宿しておられた学生さんが、銭湯帰りにたまたま工事のために道端に置かれていた仁丹町名表示板を“失敬”したものの、34年後、こっそりと元の場所に謝罪の手紙と一緒に戻されたというお話でした。京都新聞でも紹介されました。
嬉しい話題は、俳優の佐々木蔵之介さんのご実家でもある佐々木酒造さんの蔵に仁丹町名表示板を設置させていただいたというのもありました。
佐々木酒造さんに仁丹町名表示板設置!
仁丹町名表示板の大ファンである、とある女性がネットオークションで入手されたものを、元の場所へ設置してくださいと当会へご連絡いただいたものでした。
元々の設置場所とは違うものの、現在で言えば佐々木酒造さんの蔵しかないとなった次第です。これも京都新聞に紹介されました。
新聞と言えば、毎日新聞でも当会自体を紹介していただく機会があり、さすが全国区だけあってブログのアクセス数が一時的ではありましたが、驚異的な数字を示しました。
新たな発見として最も大きかったのが「梅津林口町」の仁丹でした。
梅仁丹ならぬ”梅津仁丹”
To Mokoさんよりお知らせいただいたものですが、当会のメンバーは誰一人把握していなかったもので、設置範囲として梅津エリアが新たに加わったということが研究の上でも、非常に大きな収穫となりました。
また、設置範囲の話題としては最南端を更新した「西九條髙畠町」の発見にも湧きました。
設置範囲 最南端更新!
埋蔵仁丹の発見も相次ぎましたが、一度に5枚も登場したのがこの一件でした。
埋蔵仁丹 一挙に5枚出現!
その後、この5枚は『創業120周年記念仁丹歴史博物館in浅草寺』に出品され、東京は浅草まで出張したのでありました。その様子は当会の“東京支部”が取材を行いました。
浅草へ出張! 5枚の埋蔵仁丹
活動は・・・
当会の活動方針は、研究、啓発、保全が三本柱です。
謎に包まれた仁丹町名表示板を研究し、その価値を啓発し、そして保全することにあります。
啓発と保全活動を兼ねて行ったのが「ローラー作戦」でした。
「今や京都の立派な文化財」という訴えのパンフを、仁丹町名表示板が設置されているほぼすべての家にポスティングを行いました。中には直接手渡してお話させていただくこともありましたが、大切さをすでにご理解いただいていることもあり勇気づけられたものです。
ローラー作戦を終えて
パンフは会員が意見を出し合い、デザインを考え、費用を出し合って作成、そして手分けして配布しました。大変な作業でしたが、結果、埋蔵仁丹が復活したケースもありました。
啓発活動の一環としては、「まいまい京都」にも参加しました。
昨年の第一弾に続き、3月31日に寺町・二条川東コースを実施。
まいまい京都 仁丹コース第2弾
6月2日には、第3弾として上七軒・柏野コースを。
まいまい京都 仁丹コース第3弾
まいまい京都2013秋のシーズンでは、9月7日に第1弾で好評だった下京コースを再び。
まいまい京都2013秋 下京の仁丹コース再び
11月3日にも、好評だった上七軒・柏野コースをさらにもう一度。
まいまい京都2013秋 北野~柏野の仁丹コースをもう一度
都合昨年は4回のガイドを務めさせていただきました。毎回人気があり、みなさんの仁丹町名表示板への関心の高さを示していました。
活動とは言えないかもしれませんが、2月16日の「森下仁丹120周年 記念コンサートコンサート」や、青春18きっぷを使っての佐溝力さんの資料館訪問も実に楽しいものでした。
森下仁丹120周年 記念コンサート
サミゾチカラ式琺瑯看板研究所 訪問記
研究発表は・・・
研究活動では、仁丹町名表示板自体から京都の近代史を見つめようとする「仁丹町名表示板に見る近代史シリーズ」として、東山通と六条通を取り上げました。
東山線通の謎 1/3
東山線通の謎 2/3
東山線通の謎 3/3
六条通 1/3
六条通 2/3
六条通 3/3
また、当時の新聞広告や新聞記事から仁丹町名表示板の謎を読み解こうとする「明治期の新聞にみる仁丹広告」の大作も7回に分けて発表されました。このシリーズでは、もしかしてこれが広告益世の真相?というところまで迫ることができました。
明治期の新聞にみる仁丹広告(1) ~発売当初の新聞広告~
明治期の新聞にみる仁丹広告(2) ~仁丹の急成長と新聞広告~
明治期の新聞にみる仁丹広告(3) ~海外進出と仁丹広告~
明治期の新聞にみる仁丹広告(4) ~屋外広告をめぐって~
明治期の新聞にみる仁丹広告(5) ~仁丹発売当初の新聞広告費~
明治期の新聞にみる仁丹広告(6) ~広告への批判意見:東京朝日新聞の連載~
明治期の新聞にみる仁丹広告(7) ~行政による広告規制と仁丹~
昭和3年5月の京都市告示では209本もの道路について、起点・終点・路線名の確定をさせました。それらと仁丹町名表示板の表記内容を検証するシリーズも発表されました。
告示第252号の不思議 1/3
告示第252号の不思議 2/3
告示第252号の不思議 3/3
木製仁丹の設置時期については、京都日出新聞の読者投書欄から少なくとも大正元年までは遡れることが確実となりました。
木製仁丹設置時期の裏付け発見 1/2
木製仁丹設置時期の裏付け発見 2/2
※ ※ ※
以上、これらは会員それぞれの得意分野や特性を生かし、結集させることで具体化できたことに他なりません。ひとりではできないことを、みんなが力を合わせればできるのではないか、と誕生した京都仁丹樂會。その効果がじわじわと現れ始めて来た一年だったのかもしれません。
さて、新年が明け、今年一年はどのような発展が見られることでしょうか・・・
~京都仁丹樂會一同~
タグ :京都仁丹樂會
2013年09月01日
ブログトップ画像に「標語」を掲示しました!
今回、ブログトップ画像に標語を掲示しました!
いままで表示されていました、
・ブログタイトル 【京都仁丹樂會】
・サブタイトル 「京都仁丹樂會が仁丹町名表示板に関する様々な情報を日々発信。
仁丹町名表示板を愛する仲間が集うサイトです。」
に続いて、私たち京都仁丹樂會が、みなさんに呼びかけたい言葉(標語)を、随時不定期に表示していきます。
今回の標語は、
「今や京都の文化財!守ろう残そう 仁丹町名表示板」
乞うご期待下さい・・・・・
京都仁丹樂會 ずんずん
2013年08月20日
まいまい京都2013秋
昨年の秋、はじめてガイドをさせていただいた「まいまい京都」、おかげさまで3コースともキャンセル待ちの満員御礼となりました。
そして、今度は必ず参加したいという声をあちらこちらから聞いております。
そこで、この秋も2コースが設定されました。
第1回は、9月7日(土)です。
烏丸から西本願寺へと、昨年と基本的に同じコースです。
お申し込みは、本日8月20日20時より、『まいまい京都』のホームページよりどうぞ。
↑ リンクしています
また、秋の第2弾は北野天満宮から柏野のコースを再び予定しています。
2013年02月20日
まいまい京都 第2弾、第3弾
昨年の10月14日に初めてガイドをさせていただいた「まいまい京都」の仁丹コースですが、お陰様で好評とのことで、今春の「まいまい京都2013春」でも2コースを担当させていただくことになりました。
先ず最初は、3月31日です。
京都仁丹樂會といく、寺町・川東の仁丹町名表示板
3月31日(日) 14:00~16:00
~仁丹愛が救った!感動ストーリーから平成復活仁丹、木製仁丹まで~
ガイドは、ずんずんさんです。
市役所前に集合し、平成の復活バージョンを見たあと、サブタイトルにあるように消滅の危機一髪から救われた仁丹など、主に寺町や川東学区界隈を巡ります。
※ うっかりしていました。3月のコースは間もなく本日20時からの受け付け開始となります。報告が遅れまして申し訳ございませんでした。
その次のコースは、まだタイトルなどは決まっていませんが、6月2日(日)の午前の予定で、北野天満宮前から西陣や柏野学区を巡る予定です。
ガイドは、昨年の仁丹コースに参加していただき、昨年末に当会に加入、そして早速ガイドという新鋭idecchiさんです。
コースのウリは間近で見られる、もしかしたら触れるかもしれない木製仁丹です。
申し込み開始は5月初旬の見込みです。
以上、お申し込みや詳しくは「まいまい京都」のサイトをごらんください。
↑
リンクしています
京都仁丹樂會 shimo-chan
2013年01月01日
明けまして、おめでとうございます。
明けまして、おめでとうございます。
昨年は、私たち京都仁丹樂會にとっても、また実物の仁丹町名表示板にとっても、大きな動きがありました。一年を振り返ってみました。
●○● 京都仁丹樂會の一年 ●○●
「基礎講座」のシリーズを一段落させることができました。
仁丹町名表示板が秘める謎に挑む前に、先ずは分かっている事実のみを一から系統立ててまとめた基礎研究です。従来、一部を切り取った単発的な見解は散見されたものの、このようにまとめたものは本邦初だと思っています。
先ずは足元をしっかり固めてから、様々な推理を楽しもうという思いからでした。
ブログとしてはいささか堅苦しかったかとは思いますが、でも、おかげさまで、京都府立総合資料館における「レファレンス事例(Q&A)」にも参考資料として取り上げられ、さらにはそれが国立国会図書館が構築しているレファレンス協同データベースにも登録されました。
「まいまい京都」のガイドも行いました。
仁丹を探しながらの、解説しながらの、まちあるきです。参加者は16名。中には本家本元、森下仁丹株式会社の社員さんもおられ、大いに盛り上がりました。
初めてのガイドで至らぬ点が多々あったのですが、心配とは裏腹に満足度も高かったようでホッとしています。
ただ、定員制のため参加できなかった方も多かったこと、また他のコースに一般参加者として参加したときも意外とみなさん仁丹町名表示板に関心をお持ちの方が多いことを知り、また来季も「まいまい京都」でガイドをさせていただくことになるかもしれません。
なお、会員お手製の「京都仁丹樂會」なるタスキもこの日にデビューしました。
「ローラー作戦」も行いました。
古くから伝わる仁丹町名表示板は、今や一企業の広告の域を超えた京都の文化財、市民の文化財、町内の文化財であり、町内でずっと現役のまま大切にしていただこうと、設置家屋一軒一軒にチラシを投函していくという作業です。
上京区を終了し、他の地域へと展開中です。年々姿を消していくことに何とか歯止めをかけたいと願っています。
この活動は、京都新聞にも紹介されました。
「データベース」の構築もひと段落つきました。
各会員の持つ情報を共有し、活用する取り組みです。
各種データの母数もぐんと増え、そこから得られる各種統計も価値あるものとなりました。
とりわけ、商標が上にあるタイプが特定の学区に集中していることは新たな発見となりました。
引き続き、古写真などからもデータを起こしていきたいと考えています。
●○● 実物の世界では ●○●
家屋の滅失とともに消滅した仁丹はやはり続きました。
また、非常に残念なことですが、家屋はそのままで仁丹だけが消滅、そしてコレクションアイテムとして流出してしまうということもありました。
しかしながら、その一方で、木製仁丹が100年振りに蘇ったり、埋蔵仁丹の復活もいくつか見られました。後者については、もし私たちの活動が契機となったのであれば嬉しい限りです。
それにしても、大切に埋蔵しておられる市民が多いことには驚かされたものです。いかに京都を愛しておられるかの表れでもあるでしょう。あとは現役復帰するのを待つだけです。
ところで、埋蔵仁丹の復活で、とても感激するお話がつい先日あったのです!
近日中に発表します。今しばらくお待ちください。
平成バージョンの仁丹は、残念ながら今年は進展が見られませんでした。
しかし、今年は森下仁丹株式会社創業120周年を迎えます。何か注目すべき嬉しい出来事があればいいなぁと期待しています。
以上が昨年のまとめでした。
何分、公私ともに多忙な会員が多く、なかなかスピード感を出せませんでしたが、研究・啓発・保全活動を今年も精一杯頑張りたいと思います。応援いただければ幸いです。
京都仁丹樂會 shimo-chan
2012年08月29日
まいまい京都
京都が大好きな人、京都の歴史が大好きな人に、今、静かに、しかし熱く、ブームになっているのが、まち歩きイベント「まいまい京都」です。
その2012秋シリーズに、私たち京都仁丹樂會が仁丹町名表示板のガイドを務めることになりました。
日程はなぜか鉄道記念日の10月14日(日)午前です。
四条烏丸から西本願寺へ向かって、仁丹を探しつつ、ついでにいろんなものを見つけながら歩こうと思っています。
本日から受け付けが始めりました。定員は15名です。
詳しくは、まいまい京都のWebをご覧ください。
↑
クリックでリンクします
2012年01月02日
平成24年・新年あけましておめでとうございます
新年明けましておめでとうございます。
旧年中は、様々な方々のご協力やご支援を頂き、誠にありがとうございました。
ゆっくりではありますが、確実に一歩一歩進んで参った一年であったと実感しております。
京都仁丹樂會は、今年もコツコツと、仁丹町名表示板の保護保全と共に、
仁丹町名表示板が京都の町に生きる貴重な文化財であり、
その存在がかけがえの無いものであることを、
地元京都の方々はもちろんのこと、広く啓発し続けていきます。
これからも、仁丹町名表示板に関する様々な情報をお待ちしております。
どんな些細なことでも結構です。
お気軽にお寄せ下さい。
よろしくお願い申し上げます。
旧年中は、様々な方々のご協力やご支援を頂き、誠にありがとうございました。
ゆっくりではありますが、確実に一歩一歩進んで参った一年であったと実感しております。
京都仁丹樂會は、今年もコツコツと、仁丹町名表示板の保護保全と共に、
仁丹町名表示板が京都の町に生きる貴重な文化財であり、
その存在がかけがえの無いものであることを、
地元京都の方々はもちろんのこと、広く啓発し続けていきます。
これからも、仁丹町名表示板に関する様々な情報をお待ちしております。
どんな些細なことでも結構です。
お気軽にお寄せ下さい。
よろしくお願い申し上げます。
2011年11月10日
謎の天使突抜六丁目
下京区 袋小路廻ル 天使突抜六丁目
最初にこの写真を見たとき、思考回路がフル回転しました。
そして、コンピューターに例えるならばエラー表示の連発です。
しばらくの間、そのような状況に陥っていました。
なぜならば、
★通り名が小文字で町名が大文字なんて、記載ルールが土台から崩れ落ちる。
★袋小路廻ル? 昔はこういう表現があったのか? 調べなくては・・・
★ところで、いったいどこでいつ撮影されたんだ? しかも3枚も。
★下京區の文字が拙い。何か細工されているんじゃなかろうか。これ本当にホンモノ?
★一丁目から四丁目までは仁丹を確認したが、六丁目は知らない
とまぁ、何秒間ではありましたが、こんな感じで堂々巡りしていたのでありました。
しかし、商標をよくよく見たとき、この無限ループからようやく抜け出すことができました。
この商標、平成の復活バージョンと同じではありませんか。
と言うことは、どうやら模倣品。
でも、一体、誰が何の目的で・・・
冷静になって調べてみると、やはり天使突抜は四丁目までしかなく、六丁目などは存在していませんでした。
さて、種明かしです。
実は、間もなく封切りとなる『天使突抜六丁目』なる映画のためのものでした。
そして、それに協賛した森下仁丹株式会社が上映の映画館に設置するために造った表示板だったのです。
それにしても、非常にリアルではありませんか。
映画『天使突抜六丁目』は、『堀川中立売』に続く、シマフィルムの京都シリーズ第二弾ということで、京都出身の山田雅史監督の作品です。
天使突抜六丁目という地図にない町に迷い込んでしまった者たちの、哀しくも儚い現代の寓話なのだそうで、天使突抜町の地名から着想を得たということです。
詳しくは、同映画の公式サイトをご覧ください。
↓
http://tentsuki6.jp/index.html
なお、京都では来月12月より京都シネマで公開される予定です。
その際に、この問題の表示板が会場に掲出されるとのことです。
また、前売券購入の方にはこの『天使突抜六丁目』の特製仁丹町名表示板のシールがもらえるとのこと。
それにしても、映画の中で、本物の仁丹は登場するのでしょうか?
(写真は森下仁丹株式会社様からご提供いただきました。ありがとうございました。)